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200813 マンガ認知症 [親父の行方]

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マンガ認知症 ちくま新書 刊
ニコ・ニコルソン/佐藤眞一 著

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母の様子伺いに、施設を訪れた、コロナ禍では、事前予約性である。
一週間前に、下痢、発熱があり、救急で病院に運ばれたが
PCRも陰性であり、脱水症状以外は問題がみあたらない
との事だったが、どうも、ぼんやりして眠そうであり、
自分から話そうとしない、問いかけにもあまり反応しない。
この日だけかどうかはなんともいえないが、認知症状が
進んでしまった感がある。
あらたに、認知症について記された書籍を読んでみた。
読み進めていくと、改めて,今までの事が思い出される。
今までできていた事ができなくなる程度の事ではない。
本人にとっては、とてつも無い不安の中で生きている事だ。
ALS患者が医師に依頼して、自らの命を絶ってもらうよう
依頼した事件が報道されていた。
生きている事自体が苦痛で、たまらない自分を
救うのは、自らの死だったのか。
認知症の人は、おそらく、死を選択する事さえできない
世界で生きている。
この猛暑の中でも、母の手足がものすごく、冷たい。
さすってあげたら、気持ちが良いと言う。
安心を与えられる事で、死を考える事が避けられ
なかったのかと考える。
尊厳死、安楽死の問題は、今後、より一層、身近で
増えていく課題となるだろう。
以下、本書から抜粋。
■何度も同じ事を聞く理由
認知症の人が、何度も今日の予定を聞く事がありますが
それは、不安だからです。
「何度も同じ事を聞いて!」と返す事は、「もう貴方の言っている
 事は聞かないよ」と拒絶を示している事になります。
■手続き的記憶
 手で覚えた事は、忘れにくい
 お米を炊いたり、味噌汁を作ったり、縫い物をしたり
 お母さんは、お母さんのまま。
 そこが切ない。
■選択的注意
 様々な情報から何かを選んで注意を向ける事が
 できなくなる、注意を向ける範囲が狭くなる
 例 健康な人であれば、騒々しいところでの会話で、
   自分や相手の声を選択して、注意を向けて、
   無意識にほかの物音を抑制できるが、
   認知症になると、それが 難しくなる
   すべての音が、入ってきてしまい。
   どうしたら良いのかわからなくなってしまう。
 
■見当識障害 
 介護者につきまとうのは何故か
 自分の怒れている状況を理解できなくなる
 認知症の方は、「今」がわからなくなる
 過去と今がごちゃごちゃになって、昔の自分を
 活きていたり、今の自分が見ている世界と
 周りの人たちが今見ている世界が一致していない。
 自分がどこにいて、何をしようとしているのかわからない。
 何かをしようとしていて、どうしたらいいのかわからない。
 この様な時、人は非常に不安になり、誰かに
 しがみついて安心しようとします。
 認知症が進んだ人は、人とは何者かわからない状態で
 生きていかなくてはいけない事になる。

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